つまりおそらくは原初、〝時〟というのは〝太陽〟の動きであり、それはもとより「動く」ものであった。
けれども実際に動いているのは、〝太陽〟であって、それは、空間的な変化の相に相違ない。
ちゃう。現在では、実際に動いているのは〝地球〟で、それは「自転」という回転なのだ。
時を経て技術力により〝時〟は、文字盤上を無限回帰する時計の〝針〟の回転運動で定められるようになった。
デジタル時計になって、原初に空間の変化の相であった〝時〟は、完全に数値化された。
それでもあいかわらず、〝時〟は動き続ける。いまでは数字となって。
そうやって、〝時〟はいつだって「動く」ものなのだと知られる。
この、大前提は、本当なのだろうか?
――〈現在(いま)〉も同じように、仮想の数直線上を動き続けている。
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