非ゼロサムゲームは、それとは違う。
その、非ゼロサムゲームに勝つ、には、戦略の視点を変えなければならない。
それが「繰り返し型の囚人のジレンマ・ゲーム」で見えてくる。
ジレンマ・ゲームに勝利する、ということは、ともにゲームを戦っている相手に勝つことを必ずしも意味しない。
―― 唐突に、知る。
そのゲームが、相手に勝つ、すなわち相手よりまさる、ことを目標としないことに。
気づいたのだ。
ともに戦っている相手に勝つ、のではなく、ゲームそのものに勝つ、ことを目的とすべきなのだと。
そのためには、ゲームをともに撃破する友として、かつては戦火を交わした相手と共闘する必要さえ出てくる。
これは、一種の〝ドラゴンボール理論〟だ。
より強大な〝敵〟が現れたとき、それまでの戦闘は一時休戦状態となる。のみならず、一転、戦友にさえもなる。
本当の〝敵〟は、ゲームそのものだったのだ。
つぎなる〝敵〟には、ジレンマ・ゲームさえも戦友とすればよい。
運命と戦い、運命を友として。
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