1665 年、ロンドン王立協会を拠点としたオルデンバーグによる科学雑誌、
『フィロソフィカル・トランザクションズ』 “Philosophical Transactions” が刊行された。
これは新大陸アメリカをも含めた、郵便による科学文献のネットワーク化であった。
約百年を経て、アメリカ合衆国が「独立宣言」をしたのは 1776 年 7 月 4 日だ。
新たな百年を経て、「南北戦争」が戦われたのが、1861~1865 年の間のことになる。
ちなみに、ペリーによる日本のいわゆる「開国」は 1854 年のことだ。
明治維新は 1868 年である。日本はこれを「文明開化」といった。
そうして〝電信〟が、大陸から日本にもつながった。
ようするに「文明開化」というのは世界がネットワーク化していく過程の出来事だ。
――その情勢のただなか。
1859 年、ダーウィンが 『種の起原』 を発表した。
その後アメリカで〝聖書の無謬性〟を主張するキリスト教「原理主義」の運動が激しいものになったのは、〈進化論〉と対峙するためであったとしてもさして不思議はなかろう。
1910~1915 年に出版された “The Fundamentals” というパンフレットが、「原理主義」という名称の由来とされる。
〔参考:越後屋朗「アメリカの原理主義における聖書理解」『ユダヤ教・キリスト教・イスラームは共存できるか』所収〕
その教義は、科学的に実証できない〈進化論〉を『聖書』の教えに反するとして、学校教育からの追放を主張すると聞くが、カトリック教会の総本山であるバチカンでは、少し事情が異なるようだ。
『新カトリック大事典』 第 3 巻 (p.378) 「進化論」の項には、北原隆氏により、
1949 年、「教皇ピウス 12 世が回勅『フマニ・ゲネリス』において、公に進化と神学の関係の研究を奨励することになる。」と記述されている。
1969 年――それはさておき、米国国防総省によるインターネットの起源は、その年とされている。
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