2020年5月16日土曜日

放物線の焦点・準線

 ◯ 放物線は、円錐曲線と呼ばれる図形の 1 つです。円錐曲線には、放物線のほかに、楕円・双曲線があります。
  放物線 (parabola) の定義
⛞ 放物線とは「定点 F とそれを通らない定直線 l から等距離にある点 P の軌跡」をいう
⛞ 定点 F を「焦点」といい、定直線 l を「準線」という
⛞ 焦点 F から準線 l に下した垂線を、曲線の「軸」という
つまり放物線とは、
焦点と呼ばれる点からの距離と、準線と呼ばれる直線からの距離が、等しい点の軌跡」
と、定義されます。
焦点を通って準線に直交する直線が、「放物線の軸」となります。
また放物線の軸と放物線との交点を「放物線の頂点」といいます。
◈ ここで、点 P から準線 l に下した垂線の足を Q として、準線の方程式が y 軸に平行、もしくは x 軸に平行となる、放物線の作図を試みます(放物線と焦点との距離 PF はピタゴラスの定理で算出します)。
 ⛞ 放物線の焦点・準線の位置関係の作図
▣ 準線の向きを指定します。
   y = - a   ⇒ F ( 0 ,  a )
   x = - a   ⇒ F ( a , 0 )
▣ 放物線を変更するための変数は 1 つにしておきます。
●  a = 

▣ 放物線の x 座標、もしくはy 座標を指定します。
 = 
 = 
   = 

▣ 準線の方程式が、
y = - a
のとき、F ( 0 ,  a ) ならば、
PF = √ x 2 + ( ya ) 2 
PQ = ya
であることから、PF = PQ より、以下のことが成り立ちます。
ya = √ x 2 + ( ya ) 2 
∴  ( ya ) 2 = x 2 + ( ya ) 2
⇒  y 2 + 2 a ya 2 = x 2y 2 - 2 a ya 2
⇒  4 a y = x 2
∴  y =   1  x 2
 
 4 a 

▣ 準線の方程式が、
x = - a
のとき、F ( a , 0 ) ならば、
PF = √ y 2 + ( xa ) 2 
PQ = xa
であることから、PF = PQ より、以下のことが成り立ちます。
xa = √ y 2 + ( xa ) 2 
∴  ( xa ) 2 = y 2 + ( xa ) 2
⇒  x 2 + 2 a xa 2 = y 2x 2 - 2 a xa 2
⇒  4 a x = y 2
∴  x =   1  y 2
 
 4 a 

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