2020年3月14日土曜日

JavaScript: 2 次曲線の接線の方程式

 曲線を描く関数を微分することで、接線の方程式を求めることができます。
 (接線は直線なので、その方程式は、1 次関数となります。)

◎ 方程式に導関数が含まれていれば微分方程式になるのですね。

● 微分して得られる微分係数は関数として考えられるので、導関数と称されるのです。
 導関数[ ◈  ディーワイ、ディーエックス  ◈ ]
▣     dy  
 
  dx  
◈ この下の見本の放物線[ 2 次関数: y = x2 ]の、任意の地点 P の接線の方程式は、放物線の方程式を微分することで求めることができます。
◈ この接線の傾き 1 次関数: y = 2x ]が、微分方程式 y = x2 ]の導関数になります。
▸ 2 次関数を微分して求めた接線の傾きは、2 次関数の導関数になるわけです。

 微分の計算の復習
● 考え方としては、まず任意の 2 つの地点間の傾き(平均変化率)を求めました。
 2 地点の座標と傾き m
  ● P ( p , p2 )
  ● Q ( q , q2 )
▣ m =      q2p2  
 
qp
とすれば、差分 Δx = h における傾き m は、 q の値を、( ph) と置き換えて、
 [ q2 = ( ph)2 = p2 + 2phh2 ]
と、計算されるので、
▣ m =     ( p2 + 2phh2 ) - p2     =     2phh2  
   
( ph) - p h
したがって、
▣ m =     2phh2     =     h × (2ph )     =  2ph  
   
h h
となり、ここで p x として、m x の関数 y と書けば、次の式が導かれます。
  ▣ y = f (x) = 2xh
◯  さらにここで、h が限りなく 0 に近づくとすると、数学上の書式として、
  ▸ y = 2x
であるかのように表現されることになります。
◎ この関数(瞬間変化率)は、もとの関数[ 2 次関数: y = x2 ]の導関数で、微分係数なのでした。

 ✥ 微分係数の演算式と計算結果
    ● y = f (x) = x2 の 場合
 ▣ y´ = f ´(x) =     dy  
 
  dx  
 ▣ f ´(x) =   lim
 Δx → 0 
  f (xΔx ) - f (x)     =  2x
 
Δx

 ✥ 1 次関数の方程式と切片の計算
▣ y = axb
▣ b = y ax
  ※ 切片 b の計算に必要なのは、
    傾きと、1 点の ( x , y ) 座標です。

● P ( x , y ) 座標の微分計算
◈ もとの 2 次関数
▣ y = f (x) = x2
◈ 導関数(接線の傾き)
▣ y´ = f ´(x) = 2x
◈ 2 次関数の曲線の接線の傾きと切片の計算
〔 ※ 微分方程式と座標点 P ( x , y ) における接線の傾きと切片 〕
▣ f (x) = y = x2
▣ f ´(x) = 2x
▣ b ( = y ax )
    = y - 2x × x = x2 - 2x2
    = - x2 = - f (x)
◈ 点 P ( x , y ) を通る接線の方程式
〔 ※ 接線の各座標を点 P´ ( px , py ) とする〕
◈ py = f ´(x) × px f (x)

◆ 2 次関数の曲線に対する接線の方程式の基本形 ◆

 放物線の x 座標:  , y 座標:
     f ´(x)   = 2x = 
 接線の切片 b と接線の x 座標に対する y 座標
     ▣ b = - x2 = - f (x)   =  
◆ 接線の方程式
  ◈   y   = ×    + b   =  

―― 例により、コピペしてそのまま使える、JavaScript の見本をテキスト化して掲載した最新版のページを、以下のサイトで公開しています。

JavaScript: 円の接線と面積
http://theendoftakechan.web.fc2.com/eII/hitsuge/arcus/limit.html

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