このことは、数学的に正しいと立証されていることです。
また「多少揺れ動きながら」というのは、黄金比の値の上下を往復しながら、という現象を表現したつもりです。
この下にサンプルプログラムを用意していますので、〝 Fibonacci 数列 〟の値を変更して、確かめてみてください。
さて、といったところで。
黄金比の話題でしばしば一緒に登場するのが、白銀比です。
黄金比の約 1.618 に対して、
白銀比は √2 ≒ 1.414 であると語られています。
しかしながら、黄金長方形と並べて作図する白銀長方形の場合、
白銀比は 1+√2 ≒ 2.414 の比率になります。
これは 黄金比・白銀比・青銅比と、続いて定式化されている
いわゆる《貴金属比》の比率が用いられているためです。
こうなってくると、白銀比に 1 を足すと同じ名前の白銀比になってしまって、とても不都合なわけです。
√2 の白銀比は〈大和比〉の名称でも呼ばれているようですので、そっちの呼び名のほうが混乱が少なくていいかもしれませんね。
A 判と B 判のコピー用紙の縦横は、この〈大和比〉の比率になっています。
(ちなみにこの規格の長方形は、諸外国では √2 長方形と呼ばれているようです。)
⛞ フィボナッチ数列の計算
Fibonacci 数列 | 第 n 項 | 第 n + 1 項 |
---|---|---|
n = |
⛞ フィボナッチ数列の分数計算
= | ||
⛞ 黄金比の方程式の解の数値
❖ φ = | 1 + √ 5 | = |
2 |
● 黄金比の方程式[ x2 - x - 1 = 0 ]を、
2 次方程式[ ax2 + bx + c = 0 ]の解、
x = | - b ± √ b2 - 4ac |
2a |
x = | 1 ± √ 12 + 4 | = | 1 ± √ 5 |
2 | 2 |
x = | 1 + √ 5 |
2 |
⛞ 白銀比・青銅比の計算
❖ 白銀比 = | 2 + √ 8 | = |
2 |
❖ 青銅比 = | 3 + √ 13 | = |
2 |
● 白銀比の方程式[ x2 - 2x - 1 = 0 ]の解。
x = | 2 ± √ 22 + 4 | = | 2 ± √ 8 | = 1 ± √ 2 |
2 | 2 |
x = | 3 ± √ 32 + 4 | = | 3 ± √ 13 |
2 | 2 |
✥ 白銀長方形と黄金長方形
◈ 白銀長方形は正方形の 1 辺に対し、正方形の対角線の長さを加えて、長方形の 1 辺を構成する。◈ 黄金長方形の特徴の 1 つとして、下の図のような組み合わせで描くときには、横長の長方形の対角線延長上に、縦長の長方形の頂点の 1 つが位置する。
φ = | 1 + √ 5 | = |
2 |
▣ ∠ABC = ∠BCD
▣ 1 : ( φ - 1 ) = ( φ + 1 ) : φ
1 | = | ( φ + 1 ) |
( φ - 1 ) | φ |
φ = ( φ + 1 ) ( φ - 1 )
∴ φ = φ2 - 1
【 φ = φ2 - 1 】の 検算のための演算例
φ2 = | ( 1 + √ 5 )2 | = | 1 + 2 √ 5 + 5 |
22 | 4 |
= | 3 + √ 5 | = 1 + | 1 + √ 5 |
2 | 2 |
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