◈ ピタゴラスの定理
学校教科書的証明方法の説明図
ただただ作図しやすいという理由で図には、
⊿ (高さ:底辺:斜辺)= ( 3 : 4 : 5 )
の比率の、直角三角形を最初に例示しています。
* 四角形 FHCD は、正方形なのであります。
◇ 正方形 AEGB を、斜めになった内側の正方形、
□ 正方形 FHCD を、外側の正方形、とします。
■ オレンジ色で塗られた中央の正方形には、記号がつけられていませんので、証明方法の説明には、
・ 直角三角形 ABC = △ABC
・ 直角三角形の(底辺)= a
・ 直角三角形の(高さ)= b
・ 直角三角形の(斜辺)= c
という、4 つの記号だけを使うことにします。
(a - b)2
◆ オレンジで塗られた正方形の面積に、その周囲にある、△ABC の面積の 4 つ分を足せば、斜めになった内側の正方形の面積が、算出できます。*〝回転〟のボタンを押してみると、わかりやすいかもしれません。
● これは、次の式で表せます。
c2 = 4 × (ab ÷ 2) + (a - b)2
∴ c2 = 2ab + (a - b)2
⛞ この式、[ c2 = (a - b)2 + 2ab ] を整理してみましょう。◈ c2 = (a - b)2 + 2ab
∴ c2 = (a2 - 2ab + b2 ) + 2ab
= a2 - 2ab + b2 + 2ab = a2 + b2
= a2 - 2ab + b2 + 2ab = a2 + b2
∴ a2 + b2 = c2
びっくりポン ❕ なんと ❗いつの間にやら、かの〈ピタゴラス〉の定理が、出現しているではありませんか。
◆ そしてさらに、斜めになった内側の正方形の面積に、またもや △ABC の面積の 4 倍を足すことで、外側の正方形の面積 [ (a + b)2 ] と同じになって、次の方程式が成立します。
c2 + 2ab = (a + b)2
∴ c2 = (a + b)2 - 2ab
⛞ この式、[ c2 = (a + b)2 - 2ab ] も整理してみましょう。◈ c2 = (a + b)2 - 2ab
∴ c2 = (a2 + 2ab + b2 ) - 2ab
= a2 + 2ab + b2 - 2ab = a2 + b2
= a2 + 2ab + b2 - 2ab = a2 + b2
∴ a2 + b2 = c2
◆ ちなみに、a = b となる特別な場合には、斜めになった内側の正方形の面積は直角三角形 4 つ分の面積と同じになりますので、次の計算式になります。 c2 = 4 × (ab ÷ 2) = 2ab
c2 = 2ab = ab + ab
● 条件より、a = b なので、⇒ [ ab + ab = aa + bb ]∴ c2 = a2 + b2
⛞ 最後に念のため、(高さ:底辺:斜辺)= ( 3 : 4 : 5 ) の直角三角形を使って、実際の数値で計算してみます。
(4 - 3) × (4 - 3) = 1
(4 × 3) × 2 = 24
5 × 5 = 25 = 24 + 1
(3 + 4) × (3 + 4) = 7 × 7 = 49
49 - 25 = 24
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