2019年9月5日木曜日

円の方程式と直線の方程式

 《円の方程式》は、二次方程式になります〔 ※ 円周上の点の x, y 座標の値〕。

◎ 中心座標を原点 (0, 0) とする、半径 r の円の場合

   x*x + y*y = r*r

◎ 中心座標を点 (a, b) とする、半径 r の円の場合

   (x - a)*(x - a) + (y - b)*(y - b) = r*r


 《直線の方程式》は、一次方程式でした。

   ax + by + c = 0

☒ 直線の交差点を、交点といいます。原点とは異なる座標 (x, y) で交差する直線の場合には、異なる傾きのふたつの直線が交わる座標の位置(=答え)は、二元一次連立方程式で解くことができました。

   ax + by + c = 0    [直線 l

   a´x + b´y + c´ = 0  [直線 l´

の、両方が成り立つ x, y の値を求めればよいのでした。

● たとえば直線の定数をそれぞれ、
a = 1, b = 2, c = 3, a´ = 4, b´ = 5, c´ = 6 としたとき、

   1 × x + 2 × y + 3 = 0   [直線 l

   4 × x + 5 × y + 6 = 0   [直線 l´

となるので、[直線 l ]の式の両辺に 4 を掛けると、

   4 × x + 8 × y + 12 = 0

となり、上の式も下の式も、同じ 0 の値であるから、

   4x + 8y + 12 = 4x + 5y + 6

という式が成立することになります。

● ここで、両辺から 4x を引いて、

   8y + 12 = 5y + 6

   8y - 5y = 6 - 12
 ∴ 3y = - 6

 ∴ y = - 2

● [直線 l ]の式に、y = - 2 を代入して、

   x + 2 × (-2) + 3 = 0

   x - 4 + 3 = 0
 ∴ x = 4 - 3

 ∴ x = 1



⛞ 《直線の方程式》《円の方程式》から求める交点の解は、二元二次連立方程式になります。

✥ 複雑さを減らした最初の理解として、《円の方程式》には、原点を中心とする例を用いることにします。

● たとえば、計算しやすい例として、x = 3, y = 4, r = 5 としたとき、

   3*3 + 4*4 = 5*5     [ 9 + 16 = 25 ]

という式が成立するのですけれど、ここでは、x*x + y*y = 5*5 の方程式を、上の図に示しておきました。

● これに、―― 同じく図に示されている直線のうち ――[直線 l ]の方程式では、

   x + 2y + 3 = 0 ⇒ 2y = -x - 3

 ∴ y-0.5x - 1.5

となる、y の値を代入します。最終の計算まで割り切れるので、簡単に書ける、小数を使った表示にしておきました。

   x*x + ( -0.5x - 1.5)*( -0.5x - 1.5) = 5*5

◈ 図を参照しつつ、解の近似値を、計算して求めてみると、

   (x + 4.9)*(x - 3.7) = 0.07

 ∴ ≒ -4.9 , ≒ 3.7   [直線 l と、円との交点]

となります。この x の値から y の値を計算する方法は、これまで通りなので、省略します。


―― 前回と前々回分を合わせて、コピペしてそのまま使える、JavaScript の見本をテキスト化して掲載したページを、以下のサイトで公開しています。

JavaScript : Canvas に図形を描く基本事項
http://theendoftakechan.web.fc2.com/eII/hitsuge/arcus/circle.html

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