◎ 中心座標を原点 (0, 0) とする、半径 r の円の場合
x*x + y*y = r*r
◎ 中心座標を点 (a, b) とする、半径 r の円の場合
(x - a)*(x - a) + (y - b)*(y - b) = r*r
《直線の方程式》は、一次方程式でした。
ax + by + c = 0
☒ 直線の交差点を、交点といいます。原点とは異なる座標 (x, y) で交差する直線の場合には、異なる傾きのふたつの直線が交わる座標の位置(解=答え)は、二元一次連立方程式で解くことができました。
ax + by + c = 0 [直線 l ]
a´x + b´y + c´ = 0 [直線 l´ ]
の、両方が成り立つ x, y の値を求めればよいのでした。
● たとえば直線の定数をそれぞれ、
a = 1, b = 2, c = 3, a´ = 4, b´ = 5, c´ = 6 としたとき、
1 × x + 2 × y + 3 = 0 [直線 l ]
4 × x + 5 × y + 6 = 0 [直線 l´ ]
となるので、[直線 l ]の式の両辺に 4 を掛けると、
4 × x + 8 × y + 12 = 0
となり、上の式も下の式も、同じ 0 の値であるから、
4x + 8y + 12 = 4x + 5y + 6
という式が成立することになります。
● ここで、両辺から 4x を引いて、
8y + 12 = 5y + 6
8y - 5y = 6 - 12
∴ 3y = - 6
∴ y = - 2
● [直線 l ]の式に、y = - 2 を代入して、
x + 2 × (-2) + 3 = 0
x - 4 + 3 = 0
∴ x = 4 - 3
∴ x = 1
⛞ 《直線の方程式》と《円の方程式》から求める交点の解は、二元二次連立方程式になります。
✥ 複雑さを減らした最初の理解として、《円の方程式》には、原点を中心とする例を用いることにします。
● たとえば、計算しやすい例として、x = 3, y = 4, r = 5 としたとき、
3*3 + 4*4 = 5*5 [ 9 + 16 = 25 ]
という式が成立するのですけれど、ここでは、x*x + y*y = 5*5 の方程式を、上の図に示しておきました。
● これに、―― 同じく図に示されている直線のうち ――[直線 l ]の方程式では、
x + 2y + 3 = 0 ⇒ 2y = -x - 3
∴ y = -0.5x - 1.5
となる、y の値を代入します。最終の計算まで割り切れるので、簡単に書ける、小数を使った表示にしておきました。
x*x + ( -0.5x - 1.5)*( -0.5x - 1.5) = 5*5
◈ 図を参照しつつ、解の近似値を、計算して求めてみると、
(x + 4.9)*(x - 3.7) = 0.07
∴ x ≒ -4.9 , x ≒ 3.7 [直線 l と、円との交点]
となります。この x の値から y の値を計算する方法は、これまで通りなので、省略します。
―― 前回と前々回分を合わせて、コピペしてそのまま使える、JavaScript の見本をテキスト化して掲載したページを、以下のサイトで公開しています。
JavaScript : Canvas に図形を描く基本事項
http://theendoftakechan.web.fc2.com/eII/hitsuge/arcus/circle.html
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