それを仕事として、報酬を得ているひとも、いるに違いないのだ。
そういうひとたちは、「世界の平和」を守るためには、約束されたはずの報酬さえも、もしかして捨て去るだろう。
だからもし自分が、「世界の平和を守る」か、「自分の給料を守る」か、二択を迫られたなら、
ほかの誰かにでも任せられそうな「世界の平和を守る」ことよりも、
たぶん自分にしかできそうにない「自分の給料を守る」ほうを選ぶことになるだろう。
おそらくは誰もが同じ選択をしないからこそ、大人たちの世界も成立している。
そうして、このごろしばしば思い起こすのは、20 世紀の後半に高校生だった頃、思いついた、短編というほどの文字数もない小話だ。
当時は、〝ショート・ショート〟という、短い話が流行ったりもしていた。
或る日の出来事
ある日、突然、ひとがバタバタと死にはじめた。何が起こったのだろうと思っているうちにおれも死んでしまっ……
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