彼らは過酷な砂漠の生活を生き抜いた人々でもある。
聖書の《神》によって与えられたその名称〈イスラエル〉の意味が、
「神が戦う」とも「神と戦う」であるとも、いわれている。
ユダ王国に定住した後には、彼らが拠り所とした信仰が「ユダヤ教」と称されるようになった。
そしてその「外伝」として――、
たとえば、このような古文書がある。
そして人間の息子たちが増えたとき、うるわしく美しい娘たちが、その頃かれらに生まれることになった。そこで天の息子である見張り(天使)たちは彼女たちを見て、彼女たちを望んだ。~~。かれらはみんなで二〇〇人おり、エレデの時代にヘルモン山の頂きに降りた。
〔「エノク書」6 章『古代悪魔学』p.223 より〕
一見して、「神降山(かみふるやま)」の記録であると見える。
ギリシャ神話でいえばそれは「オリンポス山」となる。
日本神話でいえば、――クシフルダケ――あるいは「高千穂の峰」だ。
どこにでも、似たような話はあるものだ。だから、慌てて同一視する必要はない。
同一視した時点で、全く同じものとしか、見えなくなる危険性がある。
そして、その前提で、新たなる「神話」が形成されることとなる。
フィクションとリアルの境目が見えなくなっていくのだ。
Israhel : 西暦紀元に至る王国の歴史
http://theendoftakechan.web.fc2.com/atDawn/Messias/Israhel.html
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