― 神 もしくは 自然 ― 〈 God or nature 2 〉
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の続きになります。が――
スピノザの謂うところの《神》の概念を見直すこととなりました。
そうこうしているうちに、同時代を生きた人でイギリスの革命戦士でもあった思想家のミルトンのことが思い起こされたのです。
● ミルトン [ 1608 ‐ 1674 ]
● スピノザ [ 1632 ‐ 1677 ]
これまで見てきたように、イングランドの清教徒革命では、
1649 年、国王チャールズ 1 世が斬首された、
という経緯があります。
その首謀者クロムウェルは、1660 年の王政復古の翌年、
1661 年、墓から引きずり出されて、八つ裂きにされたうえで、さらし首、
ということにあいなりました。
(詳しくは、先だっての「〈神の摂理〉と清教徒革命」のページにあります。)
この堕地獄の戦乱の嵐を生き残った〔クロムウェルのラテン語通訳のポジションにいた〕、ミルトンの夢見た〈千年王国〉は、その後の著書、『失楽園』と『複楽園』に、記されているのだと思います。
その『失楽園』の邦訳文に目を通すと、〔これから調べようとしている、〕魔王〈ルシファー〉の名は、二度出てくるようです。
その、ミルトンの思想に大なる影響を与えたと思われる、ダンテの『神曲』にも、ルシファーの名は、〈ルチーフェロ Lucifero 〉として、刻まれています。
ダンテ『神曲』は、先だっての千年紀の最高の文芸作品らしい、のですが……。
堕天使ルシファーの起源を調べる、資料調査の導入として、今回は、
17 世紀の同時代における、スピノザの《神》からミルトンの『失楽園』をみると。
いうことで……。
〈天〉と〈地〉の記
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