どういうわけで、そこに並んでいるのか、買った覚えがない。また読んだ覚えもない。
しかしながら、今回、デカルトの邦訳に三木清がかかわっていることを知って、手に取ってみた。
昭和 29 年に発行されたものが、昭和 42 年の改版を経て、昭和 51 年に 53 刷とある。カバーにある定価は、160 円である。
三木清の記した「後記」には、「昭和十六(一九四一)年六月二日」とある。
徴兵され、戦禍をくぐり抜ける以前の、記録である。
敗戦後まもなく獄死。と、辞書(『広辞苑』)にあるので、死後に新潮文庫に収録されたものと思われる。
その三木清の遺作のひとつが、デカルト『省察』の、邦訳である。
創元社版『デカルト選集』が、それでやっと完結した。
そのいきさつは、死んだ三木清にはもう書けぬが、「解説」と「後記」に詳しい。
岩波文庫の一冊として、その後刊行された。
三木清・訳/デカルト『省察』 のこと
http://theendoftakechan.web.fc2.com/atDawn/MikiKiyoshi.html
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