2019年7月9日火曜日

公転周期の近日点と遠日点

 日時計のもとになる太陽の回転(移動)は、地球の公転と自転によります。
 数日前、7 月 5 日は、地球が公転軌道の遠日点を通過した日でした。


 地球の公転運動: 近日点と遠日点の位置関係
 (天の北極点側から見た図)
 二至二分・近日点・遠日点のイメージ図
〔参考:「暦Wiki/近日点の移動 - 国立天文台暦計算室」
 (https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/B6E1C6FCC5C0A4CEB0DCC6B0.html)

  2019 年の暦
1 月 3 日  ――  近日点通過
3 月 21 日  ――  春分の日
6 月 22 日  ――  夏至
7 月 5 日  ――  遠日点通過
9 月 23 日  ――  秋分の日
12月 22 日   ――  冬至
⛞ 二至二分というのは、《冬至・夏至(二至)》と、《春分・秋分(二分)》を合わせた呼び名です。
⛞ 近日点は地球がもっとも太陽に近づく位置をいい、遠日点は地球がもっとも太陽から遠ざかる位置です。

※ 2019 年の暦でそれぞれの日付は、
国立天文台の『理科年表』やウェブサイトで確認しました。
〔 詳しくは、国立天文台のウェブサイトを参照してください。〕
◎ 近日点「東京の星空・カレンダー・惑星(2019年1月)」
◎ 遠日点「東京の星空・カレンダー・惑星(2019年7月)」
 地球の公転運動: 冬至と夏至の位置関係
 (春分点側から見た図)
日本の冬至は、南回帰線の真上に太陽が来る時期のことです。
日本の夏至は、北回帰線の真上に太陽が来る時期のことです。

 ※ 地球の赤道の南北、緯度 23 27 分( 23.45 度)の緯度の線を
  それぞれ、回帰線(かいきせん)といいます。
 ※ 北緯 23 27 分が、北回帰線(夏至線)で、
  南緯 23 27 分が、南回帰線(冬至線)です。

 ※ この次に描かれた公転軌道の図は、さきほど国立天文台のページをもとに作成した図に、多少の数値の変更を加えたものなのですけれど、その図では〈春分点〉と〝太陽〟と〈秋分点〉を結ぶラインは、一直線上になく、太陽の位置で、少しだけ折れ曲がっています。軌道の日付を合わせようとすると、単純計算ではそうならざるを得なかった、というのは、参考に見た児童用の図書にも、数日間のずれがあると書いてあったので納得です。

小学館の図鑑 NEO 9『宇宙』
地球の公転 ―― 四季
地球の軌道は、正確には円で、軌道上の位置によって公転速度が変わります。このため、春分と秋分との間は、1 年の 2 分の 1 より数日間ずれています。
〔小学館の図鑑 NEO 9『宇宙』(p. 30)


  以上の考え方をもとに、ここからは単純計算で、それぞれの数値を出してみましょう。
⛞ 地軸の傾きについては、冬至から夏至への向きがプラス方向になるよう、表示しています。
 (太陽に対する自転軸の傾き: 冬至: -23.45 °、夏至: +23.45 °
⛞ 太陽の高度(その日その緯度の、太陽の南中する高さ)
⛞ 太陽の方角
 (太陽方位角 (A) は、南を基準に東がマイナスで、西がプラス表示)

『理科年表 2019』
天2 (78) - 天3 (79)
惑 星 表
太陽からの距離 (108 km)
最小 a ( 1 - e ) 長半径 a 最大 a ( 1 + e )
 地球 1.471   1.496   1.521  

 ⛞ 1471 / 20 ≒ 74 (px)
 ⛞ 1521 / 20 ≒ 76 (px)
〔◎ 先ほどの図でも中央からずれていた太陽は、今回は〈近日点〉と〈遠日点〉の数値の違いの程度により、拡大率 1 倍ではグラフの中心点から x 軸のプラス方向に 1 px 移動させています。拡大率を上げてみると、多少わかりやすくなります。〕


◎ 拡大率 1 倍のときに上の図は、
近日点の距離を 74 px 、遠日点の距離を 76 px とし、
x 軸の長径を 75 pxy 軸の短径を 74.5 px としました。
日 = 365 ∕ 365

太陽に対する自転軸の傾き :  °
太陽の南中高度 (h) :  °
北緯 :  °  |  太陽方位角 :  °


※ 南中の前後で、太陽高度 (h) と、太陽方位角 (A) が変化するイメージ図
※ 太陽高度 = 90 度-北緯(緯度) + 日赤緯(赤道座標での太陽の緯度)

◎ 以上の数字などは、あくまで参考のためのもので、正確な値は、国立天文台の『理科年表』を参照する必要がでてきます。
 というわけで、次回にはその『理科年表』のデータを使って、太陽の位置図なんぞを描いてみたいと思います。

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