2015年9月18日金曜日

すべての現象には 必ず理由がある 《 Leibniz 》

この表題の語句の言いだしっぺは――いまや、誰かはわからないんですけれど、

慣用句の如くに有名にしたのは、まぎれもなく、――それはガリレオではなくて、

その数十年後に登場したライプニッツ、なのであります。

この天才の物語は、戦禍に荒廃した祖国ドイツを出て、花の都パリへと出張したあたりから、
次第に加速して、始まるようです。
――伝記は、まだ読んでいません、が下村寅太郎『ライプニッツ研究』に、そう書いてありました。

フランスの都、パリに上京した当時のライプニッツはまだ、

デカルトの「幾何学」さえ、知らなかったといいます。
それが数年にして、世界的な、数学の最先端に位置するようになったという、天才ぶりです。

彼が、その画期的な微分法を開発したのは、ニュートンとほぼ同時期で、
現在の微積分の方程式の記号には、ライプニッツの方式が使われています。
ライプニッツは、記号学の覇者でもあったのです。

その「微分積分」にかんしては、
風の噂によりますと、ニュートンの祖国イギリスでは、ニュートンの先取権に拘泥するあまり、
世界の風潮に逆らってニュートンの「流率法」のやり方に従ってその後の数学を運用しようとして、
世界の数学界から、かなり水をあけられてしまった、という話です。
――あくまで小耳に挟んだ、風聞にすぎませぬが。

ちなみに、表題の、
ライプニッツの主張は、「充足理由律」と、いいます。


ライプニッツ『形而上学叙説』
http://theendoftakechan.web.fc2.com/nStage/Leibniz.html

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