2015年2月14日土曜日

《アインシュタインが述べたとされる言葉》

問題解決のレベル その2



◎Webで、次のような気になる文章を見つけました。

名言ナビ☆名言データベース

[ 名言 ]
今日我々の直面する重要な問題は、その問題をつくったときと同じ考えのレベルで解決することはできない。
[ 出典 ]
アインシュタイン
[アルベルト・アインシュタイン]
(20世紀の理論物理学者、ノーベル物理学賞受賞、1879~1955)
[ 別表現/別訳 ]
(ver.1)
この世の重要な問題は全て、それを作りだした時と同じ意識レベルで解決することはできない。
(ver.2)
今日世界に存在する問題は、それを作った考えのレベルでは解決できない。
(ver.3)
いかなる問題も、それを作りだした時と同じ意識レベルで解決することはできない。
[英文]
The problems that exist in the world today cannot be solved by the level of thinking that created them.



◎書籍では、次の文章が確認できました。


『ストーリー思考 ――「フューチャーマッピング」で隠れた才能が目覚める』

神田昌典[かんだ・まさのり]/著
2014年12月05日 ダイヤモンド社/発行
 「第2章 あなたの中に眠っているストーリーの力」
  ストーリー思考がもたらす5つの仕事力――その③
「ストーリーは、真の問題をあぶりだす」
 (P. 39-40)
「我々の直面する重要な問題は、その問題をつくったときと同じ考えのレベルでは解決することはできない」――アインシュタイン
 要は、目の前の問題は、自分が創りだしたのだから、自分の考え方を変えない限り、また同じ問題を創りだしてしまう。だから「考え方」自体を根本的に変えなければならないのだ。しかし、しかし……、
 思考の習慣を変えるのは、日常生活の繰り返しの中では、簡単ではない。



◎さらに“Google books”では、次のような文章を見つけました。


 では、どうすればいいのでしょうか。
 私は、難しい問題に遭遇するたびに、アインシュタインの次の言葉を思い出します。

今日我々の直面する重要な問題は、その問題をつくったときと同じ考えのレベルで解決することはできない
 (Problems cannot be solved by the same level of thinking that created them.)」

『こんなに働いているのに、なぜ会社は良くならないのか?: 人と組織がパワフルに生まれ変わる方法』
森田英一/著
2012年09月 PHPエディターズ・グループ PHP研究所/発行 (国立国会図書館データより)

このアインシュタインの言葉は、同じ本の中で再掲されています。



◎この言葉の原典を求めていくと、次のような文章に遭遇することができました。


 “Healing and Transformation Through Self-Guided Imagery”

by Leslie Davenport
Copyright ? 2009 by Leslie Davenport
 (P. 46)
 Alice Calaprice’s The New Quotable Einstein attributes Einstein with saying,The significant problems we face cannot be solved at the same level of thinking we were at when we created them. ” How can you shift levels? One way is to shift the framework entirely.



 ☆このことに力を得て、斜体で引用した箇所を検索すると、同様の記述が、次のサイトにありました。該当箇所を、またも斜体にします。


Wikiquote

Albert Einstein



・ A new type of thinking is essential if mankind is to survive and move toward higher levels.
 ......
 ・ In The New Quotable Einstein (2005), editor Alice Calaprice suggests that two quotes attributed to Einstein which she could not find sources for, "The significant problems we face cannot be solved at the same level of thinking we were at when we created them" and "The world we have created today as a result of our thinking thus far has problems which cannot be solved by thinking the way we thought when we created them," may both be paraphrases of the 1946 quote above. A similar unsourced variant is "The world we have created is a product of our thinking; it cannot be changed without changing our thinking."
 ......


【上記の引用文献について】

“THE NEW QUOTABLE EINSTEIN”

Edited by Alice Calaprice.
c 2005 by Princeton University and The Hebrew University of Jerusalem
Forewordc 1996, 2000, 2005 by Freeman Dyson.
『増補新版 アインシュタインは語る』
2006年08月23日 増補新版 大月書店/発行

「アインシュタインが言ったとされる言葉」

アインシュタインのものである可能性がある、あるいは可能性が高い言葉

 (PP. 314-315)
私たちが直面する重大な問題は、私たちがそれを生み出したときと同じレベルの考え方では解決できない。(バリアント――私たちが思考の結果生み出した世界には、それを生み出したときと同じような考え方をしていたのでは解決できない問題がある。)
これもよく問い合わせがあるもの、アインシュタインが1946年に言った言葉、「人類が生き延び、さらに高いレベルに向かって進むには新たな種類の考え方が不可欠だ」の言い換えかもしれない。(ネイサン/ノーデン-383ページ。)



☆この本に、アインシュタインの「ノーベル賞受賞」について記述がありました。

【アインシュタインが前年度分のノーベル賞を受賞した件】


「年表」
1922 年 統一場理論についての最初の論文を仕上げる。10月から12月にかけて、日本に旅行し、極東に行く途中、他にも何か所かに立ち寄る。11月、上海で、自分が1921年度ノーベル物理学賞を受賞したことを知る。(「アインシュタインについてもっともよく聞かれる、科学以外の疑問にたいする答え」を参照。)

 (PP. 365-366)
  ノーベル賞
 1922年11月、アインシュタインは雑誌『改造』(日本)に招かれて極東にいたとき、自分が1921年のノーベル物理学賞を受賞したという正式な知らせを受け取った。授賞理由は「理論物理学への貢献、とくに光電効果の発見」だった。受賞の知らせにどう反応したかについては記録がなく、旅日記もこれに触れていない。(パイス・1982年-503ページ。)~~。


☆他にもいくつかの言葉を、この書籍から紹介したいと思います。


 (P. 245)

主なる神は老獪だが、意地悪じゃない。

もともと、1921年5月にプリンストン大学の数学教授、オスカー・ヴェブレンに向かって言った言葉。~~。
学部のラウンジ、ジョーンズ・ホール(この名称のプリンストンの数学科の新しい建物が建つまでは、ファイン・ホールと呼ばれていた建物)の202号室の暖炉の上の石には、もとのドイツ語“Raffiniert ist der Herr Gott, aber boshaft ist Er nicht”が永久に刻みこまれている。(“Herr Gott”は“Herrgot”が正しい。)この言葉はさまざまな翻訳で広く引用されている。パイス・1982年、フランク(英語版)-285ページ、ホフマン・1972年-146ページなど。


考え直したよ。もしかすると神は意地悪かもしれないね。

ヴァレンタイン・バーグマンに、現実には理解しているどころではないのに、神は私たちに、何かを理解したと信じこませるという意味。セイエン-51ページ。


 (P. 300)

私たちの思考が大体、記号(言葉)を使わずに、それどころか、相当程度、無意識に進行していることに疑いはない。そうでなかったとしたらどうして、ある体験について、まったく自発的に「不思議に思う」などということが、ときどき起こるだろうか? この「不思議に思う」ということは、ある経験が、われわれの内部ですでに十分に不動のものになっている多数の概念と衝突するときに起こるように思われる。

シルプ・1979年-8-9 ページに引用。


 (P. 318)

あらゆる困難の真ん中に機会がある。

アインシュタインよりはるかに古いものである可能性が大きい自明の理。

  (P. 414)
参考文献

シルプ編 『哲学者・科学者としてのアインシュタイン』 [Schilpp, Paul, ed. Albert Einstein: Philosopher-Scientist. Evanston, III.: Library of Living Philosophers, 1949.]
――編・訳 『アインシュタイン――自伝的ノート』 [――. ed. and trans. Albert Einstein: Autobiographical Notes. Paperback ed. La Salle, III.: Open Court, 1979. (この「ノート」は上掲書にも収録されているが、ページ数が異なっている)]


【参考として:上記の引用文献 (パイス・1982年)】

“'Subtle is the Lord...'
The Science and the Life of Albert Einstein”

Abraham Pais

『神は老獪にして… ―アインシュタインの人と学問―』

昭和62年01月30日 産業図書/発行

 (P. 140)
「神様は老獪である、しかし悪意があるのではない ††」
†† Raffiniert ist der Herr Gott, aber boshaft ist er nicht.


【上記(パイス・1982年-503ページ。)の邦訳箇所】

「30 アインシュタインは如何にしてノーベル賞を手にしたか」
 (PP. 666-667)
 1922年の11月10日、ベルリンのアインシュタインの住居に電報が配達された。それには‘Nobelpreis fur Physik ihnen zuerkannt naheres brieflich [署名]アウリヴィリウス’†とあった。その同じ日に全く同じ内容の電報がコペンハーゲンのボーアの所にも届いた筈であった。また同じその日、スウェーデン科学アカデミーの幹事クリストファー・アウリヴィリウス教授はアインシュタインに手紙を書いた。「すでに電報でお知らせ致しましたように、昨日開催されました王立科学アカデミーの会合では貴下に昨年度[1921年]のノーベル物理学賞を授与することに致しました。それは、貴下の理論物理学における業績、とりわけ光電効果の法則の発見を考慮致したわけですが、将来に、確認された後で価値を与えられることになるであろう貴下の相対論や重力理論は考慮に入れておりません」[A1]。ボーアは1922年の物理学賞を授与された。
 アインシュタインは電報や手紙を受け取るべき家にはいなかった。彼とエルザは日本への旅行の途次にあった。~~。受賞の知らせは彼の旅行の途中に届いたに違いなかった。しかし、いつ、どこで彼がその言葉を受けとったか私は知らない。旅行中彼がつけていた旅日記はこのことについて何も触れていない。††

†  ノーベル物理学賞が貴下に授与される。詳しくは手紙で。
†† (訳注) 金子務は電報が11月10日に船にとびこんできたとしている(『アインシュタイン・ショック』Ⅰ巻、河出書房新社、1981、p. 12)。ホフマン・ドゥカスは神戸着(11月17日)の数日前としている。

 (P. 678)
文献

A1. C. Aurivillius, letter to A. Einstein, November 10, 1922.


「アインシュタインの伝記についての追記」
  (P. 63)
A.アインシュタイン「自伝的覚書き」、Albert Einstein : Philosopher-Scientist (P. Schilpp, Ed.) (『アルバート・アインシュタイン:哲学者‐科学者』(P.シルプ編))に含まれる、Tudor, ニューヨーク、1949。以下Eと引用。アインシュタインの自叙伝に近い、不可欠。(中村誠太郎・五十嵐正敬訳『自伝ノート』。東京書籍、1978。)


資料【上記引用文献 (シルプ・1979年)】について

『自伝ノート』

A. アインシュタイン/著
中村誠太郎[なかむら・せいたろう] 五十嵐正敬[いがらし・まさたか]/訳
1978年09月25日 東京図書/発行

 (P. 121)
訳者あとがき
この本は、P・A・シルプ博士の編による『アルベルト・アインシュタイン――哲学者・科学者』に寄せられた、アインシュタインの『自伝ノート』(Albert Einstein “Autobiographisches” in “Albert Einstein: Philosopher-Scientist.” edited by P.A. Schilpp)の訳と、アインシュタイン財団の好意によるアインシュタインの写真とを載せたものである。~~。

 (P. 8)
 私にとっては、われわれの思考がかなりのあいだ、記号(言語)なしで進み、それ以後もかなりの程度意識されないでいることは疑いもない。というのは、そうでなければ、ときにある経験についてわれわれがまったく同時に〝驚く〟ということが起こるはずがないではないか。この〝驚き〟というのはある経験がわれわれの内面にすでにしっかりと固定されている概念の世界と矛盾するときに起こるように思われる。このような矛盾がはっきり強烈に経験されたときはいつでも、それはわれわれの思考の世界に決定的な方法で反応をおよぼす。この思考世界の展開はある意味では〝驚き〟からのつづけさまの飛翔である。



☆ アインシュタインと同様に、「矛盾」を乗りこえる「無矛盾性」を追求した同時代人として、ヒルベルトがいます。ヒルベルトは、アインシュタインの数学の師であるミンコフスキーの友人でもありました。

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